須磨海浜公園 SUMA SEASIDE PARK

1184年、平家滅亡を決定づけた「一ノ谷の戦い」の舞台が須磨でした。平家追討と平氏が都落ちの際に持ち去った三種の神器を取り返すことを目的としたこの戦いは、源義経が活躍した戦としても有名です。初戦から誰もが予想できない奇襲をしかけた「三草山の戦い」。わずか数十騎の精鋭で平氏の軍勢に大打撃を与えた「鵯越の逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」など、数々のエピソードが語り継がれています。

源義経を一躍有名にした奇襲作戦

源平合戦で源義経を一躍有名にしたといわれているのが、「一ノ谷の戦い」で実行された「鵯越の逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」と呼ばれる戦法です。常識にとらわれない戦い方を得意とした義経は、わずか70騎ほどの騎馬隊を率いて、一ノ谷の背後にある険しい崖をかけ下りて襲撃。兵力では圧倒的不利だったにもかかわらず、山側からの攻撃で意表を突くことにより平家に大打撃を与えたのです。結果的に、この奇襲作戦が平家の敗北を決定づけたといわれています。ちなみに、「鵯越の逆落とし」の舞台は諸説ありますが、一般的には現在の鉢伏山(はちぶせやま)や鉄拐山(てっかいさん)のあたりではないかと考えられています。

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